2007年5月6日(日)「しんぶん赤旗」

前長崎市長追悼し植樹

平和市長会議が働きかけ

ウィーン


 【ウィーン=中村美弥子】四日、凶弾に倒れた伊藤一長前長崎市長を追悼して、ウィーン市内の公園の一角にカエデが植樹されました。平和市長会議がウィーン市に働きかけて実現しました。

 場所は、二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けた第一回準備委員会が開かれている会議場に隣接するドナウ公園。植樹後、約五十人の参加者は、黙とうしました。

 植樹式で、国際非政府組織「中堅国イニシアチブ」のダグラス・ローチ議長(元カナダ軍縮大使)があいさつ。「この木が、平和を切望した伊藤市長を象徴して大きく成長することを願う。私の孫がいつかここを訪れ、核兵器が廃絶されたことを報告することを望む」と話しました。