伊藤一長長崎市長が銃撃され亡くなられた事件で、県内の労働組合と民主団体は共同声明を出し、18日長崎市政記者室で発表しました。

 写真は声明を読み上げる県労連の中里副議長です。新婦人、母親大会連絡会、高教組、自治労連の代表が参加しました。





伊藤一長市長へのテロ銃撃事件に対する声明
 
 4月17日の晩に長崎市内の暴力団組員によって銃撃され、重体となっていた伊藤一長・長崎市長が18日未明に亡くなりました。
 心より哀悼の意を表します。

 同時に、民主主義を踏みにじる暴挙に断固抗議の意思を表明します。
 1990年1月にも本島等市長(当時)が右翼団体構成員によって銃撃されるという事件が起こされました。現職の長崎市長が二代続けて銃撃されたことに、私たちは大きな衝撃をうけています。いかなる理由があるにせよ、暴力で人命を奪うことがあってはなりません。

 このような事件の背景には、数や暴力で思い通りにさせるという風潮が強まっていることを指摘せざるを得ません。あらためて自由と民主主義の確立した社会を願うものです。

 伊藤一長市長は就任後、オランダ・ハーグの国際司法裁判所で「核兵器の使用は国際法違法」と証言、アメリカの未臨界核実験への抗議、8月9日の平和宣言では核兵器廃絶に背を向けるアメリカを名指しで批判するなど、被爆地の市長として大きな役割を果たしてきました。

 また核兵器廃絶の活動にも大きな理解を示し、原水爆禁止世界大会にも市長としてあいさつを行うなど、核兵器廃絶という一致点で私たちとも歩調を共にしてきました。

 私たちは伊藤一長市長のご冥福をお祈りすると共に、今後ともテロを許さず、自由と民主主義を守り、核兵器廃絶運動の前進に全力をあげる決意です。

  2007年4月18日
  
             長崎県労働組合総連合 議長 川崎 一宏
             長崎地域労働組合総連合 議長 吉田 眞勝
             長崎県高等学校教職員組合 執行委員長 吉岡 賢
             長崎県私立学校教職員組合連合 執行委員長 前田 剛
             全造船機械三菱重工支部長崎造船分会 執行委員長 平 恵治
             長崎県農協労働組合 執行委員長 小田 鉄也
             新日本婦人の会長崎県本部 会長 前田 保子
             新日本婦人の会長崎支部 支部長 前川 美穂
             長崎県母親大会連絡会 会長 鎌田 信子
             長崎県民主医療機関連合会 会長 山道 和則
             長崎県商工団体連合会 会長 吉次 実男
             長崎民主商工会 会長 徳永 隆行
             原水爆禁止長崎協議会 事務局長 大塚 孝裕
             長崎県平和委員会 事務局長 川尻 和夫
             ながさき平和委員会 会長 前田 保子
             日本中国友好協会長崎県連合会 会長 三浦 康
             日本中国友好協会長崎支部 会長 柴田 朴
             長崎市生活と健康を守る会 代表 中井 満則