人が渡れる橋を急いで
旧琴海町住民が長崎市議会に陳情


 日常生活に欠かせないバス停まで徒歩二十分以上、「人が渡れる橋があれば五分で行ける」。

日本共産党の堀江ひとみ長崎市議(県議候補)と、かんだ峰子前琴海町議(長崎市議候補=琴海選挙区)に寄せられた生活相談が発端になり、長崎市議会に「人道橋をつくって」と陳情した旧琴海町(昨年一月長崎市と合併)の住民が十四日、議会建設水道委員会で陳述しました。

 参考人として意見をのべたのは山内不二子さん、野中ユミ子さん、吉本美喜さんの三人(いずれも長崎市西海町在住)です。
 山内さんらは、「地域には高齢者や障害者、車いす生活の人も多く、十年前から町議さんなどにお願いしてきたが返事がなかった」とのべ、「橋があれば二百世帯以上の人たちが助かる」と人道橋の建設を訴えました。

 日本共産党の内田隆英委員は、市の優先順位があるのは当然としたうえで、「住民の切実な声に市が誠実に応えることが『合併してよかった』と言われる長崎市につながる」と市当局の積極的対応を求めました。他の委員からも「こうした事例は過去にもある」との意見もだされました。

 建設水道委員会は、「これまで旧町や市に要望されたものでなくても、住民から出された貴重な要望として善処すべき」として当局の対応を求めることになりました。

 この問題では、相談をうけた堀江市議と管田両氏が昨年六月に「要望書」を提出、市は費用は四〜五千万円と回答していました。陳述した吉本さんは、「橋がすぐできるわけではないけど、共産党に相談し議会で話を聞いてもらえてよかった」と語っていました。