「しんぶん赤旗」2007/3/14
北松・佐々町
春の訪れ シロウオ漁


長崎県佐々町を流れる佐々川の「シロウオ漁」が最盛期です。

 菜の花がきれいな川の両岸には、独特の形をした「四ツ手網」が並んでいます。足場の先端から約一・五b四方の網を水中に沈め、シロウオが集団で網に入ったところを見計らって引きあげます。漁は満ち潮に合わせて溯上(そじょう)する時間帯がピークで、あちこちからカメラマンも集まってきます。

 「きょうは特別に寒い。川の上はきびしい」といいながら、縮こまっていた男性が早々と土手にあがります。となりでがんばっていた男性は、「今年はだめ、少ない」といいながら網をのぞき込みました。

 五分ほどして引きあげた目の細かい網には、透き通った大きさ三〜五aのシロウオが二、三十匹跳ねています。土手で眺めていた子どもがあわてて足場に降り、シロウオの入ったバケツを眺めていました。

 水面(みなも)にはマガモが二羽、気持ちよさそうに泳いでいました。