「しんぶん赤旗」2007/3/6
諫早市に要望書
父母が中学校完全給食の早期実現求め署名活動


 長崎県諌早市の「中学校完全給食の早期実現を求める保護者の会」は一日、同市の吉次邦夫市長に、新設した給食センターの合理的運用で「市内の全小・中学校での早期完全給食を」と千五百人分(第一次分)の署名を添えて申し入れました。

 二年前に一市五町が合併した同市の場合、旧五町では全小・中学校で給食が実施されています。旧諫早市では、小学校は自校方式による完全給食ですが、中学校では牛乳だけの配給で給食はありません。

 同市は現在、七千人分の給食センターを建設中で、新年度の二学期から旧市内十五の小学校の自公方式をやめてセンター方式に切り替える計画。中学校給食は二〇一〇年度実施の予定としています。
 申し入れた「保護者の会」の高木富枝代表ら三人は、カップラーメンを弁当として持ってくる子もいるなど中学校での欠食や孤食が増加している実態を訴え。「小学校の自校方式は可能な限り存続し、旧市内の中学校への優先配送で、早期に市内の完全給食実現を」と求めました。

 応対した同市の峰松終止教育長は、「小学校のための給食センターとして(合併前から)やってきている。すでに二学期から稼働予定で中学校には配膳室もなく物理的に困難」と答えました。

 同席した日本共産党の中野太陽市議は、「中学校給食は二〇一〇年度実施というが、計画も見通しもたっていない。小学校のセンター方式化を急がなければならない理由はなく、中学校給食早期実現という市長の公約こそ守るべき」と語っています。