「しんぶん赤旗」2007/2/15
「乳幼児医療制度」の
  窓口払いをなくして

 母親らがパレード

 「安心して子どもを育てられる長崎県を−。
 長崎市に住む子育て中の母親たちが13日、市内の官庁街で「乳幼児比医療費制度の現物給付方式を求める2.13親子パレード」(実行委員会主催)を行い、県に窓口払いのない現物給付方式実施を要請しました。

 乳幼児医療費制度をめぐって、長崎市は四月から現物給付方式を導入するのに対し、県が「補助金を削減する」と表明し、現在も「(削減を)検討中」としています。

 幼い子どもの手を引いた母親ら約40人が、風船や「現物給付実施」と手書きしたポスターを持ち、「トロロ」の曲に乗せて市役所から県庁まで行進。
 「子どもが病気になってもお金が心配」、「子育てに追われて申請手続きは大変」などと県の制度改善を訴え、「子育てしやすい街は老いても住みやすい街」などと呼びかけました。

 県庁では2歳の女の子と一緒に参加した天野員代さん(36)が要望書を読み上げ、「現物給付方式」を実施する長崎市に対し、県は補助金を下げないよう求めました。

 対応した長崎県の平尾眞一・こども家庭課長は、「申請の煩雑さは分かる」としながらも財政難をいいながら、「補助金を下げるのか」の質問には答えませんでした。

 参加した母親の一人は、「子育て中の親の苦労に誠実に耳を傾ける姿勢が感じられず腹立たしい」と怒っていました。