「しんぶん赤旗」2007/2/6
春闘討論集会
職場の若者と組織化を学ぶ


 長崎県高教組や長崎新聞労組、長崎自治労連などが参加する長崎県春闘共闘会議(吉岡賢議長)は三日と四日の両日、長崎市内で「07春闘討論集会」を開きました。

 春闘を取りまく情勢とたたかいの方向を討論、「格差と貧困の是正と働くルールの確立、雇用確保」などを重点に、同じ地域で働く仲間として共同・協力したたたかいを確認しました。

 集会では、首都圏青年ユニオンの河添誠書記長が「青年の働く実態と組織化の経験」と題して講演しました。
 河添氏は、非正規雇用や派遣・請負が増大するなかでの若者の労働現場のリアルな実態を報告。「残業代未払い・有給休暇なし・社会保険未加入の『違法三点セット』が低所得の若者をさらに疲弊させている」と、暴力や人間性無視の労働環境が「自己責任」とされ、社会問題として認識されていないことの重大性を強調しました。

 同氏は、そうしたなかで首都圏青年ユニオンが、職種や雇用形態を問わない一人でも参加できる労働組合として多くの労働問題を解決し若者を組織している運動を紹介。
 牛丼チェーン店「すき家」で働くアルバイト従業員(約一万人)の残業代割増分不払いを、六人の「青年ユニオン」結成で法律通りに是正させた経験などをリアルに語り、「自主性の尊重」「組合員参加型の団交」に徹した民主的運営が力を発揮していると強調しました。

 参加者からは、青年ユニオンを組織したきっかけや、組合員参加型の団交の教訓などの質問が相次ぎました。