長崎県議会 宴会政治中止せよ
知事と一部会派 会期中に懇親会
党県委員会が抗議し中止求める


 知事交際費が日本共産党以外の政党や議員に支出されていたことに加え、議会開会中に知事と自民党県議団、改革d(民主党・社民党)県議団が懇親会を繰り返していたことが明らかになりました。

 日本共産党長崎県委員会(山下満昭委員長)は二日、金子原二郎知事に対し、「税金で、議案採決前に県幹部と県議が飲み食いするのは宴会政治そのもの。知事はなぜ拒否しないのか」と厳重に抗議、ただちに中止するよう申し入れました。
 堀江ひとみ長崎市議(県議候補)と中田晋介県議、中西あつのぶ党市青学部長(長崎市議候補)が参加しました。

 党県委員会の調査では、議会開会中にもかかわらず知事、副知事らの県幹部が、自民党県議団とはほぼ毎議会、改革d県議団とは年二〜三回一流料亭で宴会を開いていることが判明。一人あたり一万四千円以上の費用を県幹部分は県の公金である食糧費から支払い、四年間で百四万五千円にのぼっています。

 堀江氏らは、「敬老祝金を削り、高校授業料を毎年値上げする一方で、知事が県議会の一部会派と税金で飲み食いするのはなれあいそのもの。県民は許さない」と強調。日本共産党以外の会派が昨年の決算を除くすべての知事提案に賛成している事実をのべ、「チェック機能が失われているうらに宴会政治がある。知事がけじめをつけるべき」と即時中止を求めました。

 応対した県総務部の池松誠二秘書課長は、「情報交換の場としてあるべき形」と弁解したものの指摘には反論しませんでした。

 行政と議員の公費での宴会については、長崎市が「いっさい支出しない」と表明しています。