知事の責任明確にして、全容解明を
民主長崎県政をつくる会が、金子知事と末永議長に申し入れ(申し入れ全文は下段に)


 民主長崎県政をつくる会(菅政和代表世話人ら)は、11月16日、長崎県の金子原二郎知事と、末永美喜県議会議長に対して、裏金問題で申し入れを行いました。

 県庁を訪れた「つくる会」の8人の代表には知事部局から広沢修身会計課長が対応しました。会の代表らは、「知事が裏金のことを不正行為だと認識しているのか疑問」、「(裏金を公表しなかった)7年前の自らの判断間違いに何ら責任を感じていないのが問題」、「私的流用した分については、弁済するつもりでいるのか」など、知事の責任を厳しく批判し、申し入れに対して真摯に回答するように求めました。
 
 広沢課長は、「今調査に全力をあげている。結果が出れば対応策を含めて、きちんと申し入れに回答します」と述べました。

 会の代表は続いて県議会を訪れ、「百条調査委員会」の設置などを求める、申し入れ書を渡しました。

県庁「裏金」問曳の全容解明と再発防止を求める申し入れ

 新聞で長崎県庁の「裏金」問題が報道され、その実態が次々に明らかになり、県民の怒りが大きく広がっています。「県民が主人公」の県政を願う私たち「民主長崎県政をつくる会」は、長崎県庁の「裏金」問題の真相の徹底究明とその責任の明確化、再発防止を求めて、金子原二郎知事に申し入れをおこなうものです。

 県民は苦労して税金を納めています。今年からは住民税が大きく引き上げられ、それに連動して国民健康保険料や介護保険料も引き上がりました。長崎県は、医療・福祉や教育をはじめ、県民の暮らしに関わる予算要求に対しては「金がない」といって、削減しづけてきました。
 こうしたなかで県民の税金が「裏金」にまわされ、職場のゴルフコンペの景品や所長の還暦祝、飲み食い代などに、使われていたことが明らかになりました。県民のなかから「苦労して納めた税金が、こんな使われ方をしていたのか」、「税金は納めたくない」など、大きな驚きと怒りの声がわき上がっています。
 さらに、金子庶二郎知事の「基金」問題への対応は許し難いものです。金子知事は七年前に「裏金」が一億八千万円存在することを知っており、「(裏金)整理指示」までおこなっています。しかし記者会見では当初「知りませんでした」といい、事実を突きつけられると「理解はある程度できる」、「私的流用については一切ございません」などとウソや言い逃れをおこない、隠しきれなくなると認めるということを繰り返してきました。知事は「裏金」問題の違法性、重大性、自らの責任を真蟄に認めようとしていません。
 私たちは、金子知事の責任の明確化、「裏金」問題の全容解明、再発防止を求めて、以下のことを県民の前にあきらかにするよう要求いたします。

一、「裏金」問題に対する金子知事の賛任を明確にすること。
一、「裏金J問題の全容を徹底してあきらかにすること。
一、「裏金」 の私的流用など不当なものは全額弁済すること。
一、こうした問題の再発防止をはかるための措置を明確にすること。

 以上のことについて文書による回答を求めます。

  二〇〇六年十一月十六日
                               民主長崎県政を つくる
 長崎県知事 金子原二郎様