自民、公明両党が教育基本法改悪法案を衆院特別委員会で強行したことに抗議し十六日、長崎市内の官庁街で、同法案の委員会差し戻しを求めて昼休みデモが行われました。周辺には駆けつけた教職員や諸団体の代表、市民ら約六十人の怒りのシュプレヒコールが響きました。「軍事費を削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動県実行委員会が緊急に呼びかけたものです。
デモ参加者は、「やらせ発言や高校の未履修問題、いじめ問題など、法案提出者の資格にかかわる問題の審議を棚上げにした強行採決は許されない」と厳しく抗議。プラカードやノボリ旗を突き上げて、「採決は無効だ」「愛国心を法律で押し付けるな」「教育基本法改悪反対」と唱和し行き交う市民に訴えました。
昼食弁当を買い求める近くの建設労働者、市役所や周辺のビルから出てきた職員らも注目、「がんばれ」と声をかける人の姿もありました。
長崎県高等学校教職員組合の吉岡賢委員長は、「法律を変えることだけを目的にした与党だけの強行採決は許されない。憲法に違反する教育基本法改悪法案は廃案以外にない、最後までたたかいたい」と決意を語りました。