裏金問題
南島原市と諫早市に共産党が申し入れ

 日本共産党長崎県中部地区委員会(石丸完治地区委員長)と桑原幸治市議は13日、南島原市の松島世佳市長に対して、裏金問題での申し入れを行いました。(その全文は下記)
 松島市長は、「共産党の申し入れは真摯に受け止め、市民のみなさんが納得できるように徹底調査をする」と答えました。そして、「現在、助役に命じて、業者、職員からの聞き取り調査を始めており、なるべく早く、遅くとも今週中には報告できるのではないかと思う」と回答しました。
 
 また、同地区委員会と同諫早市議団(木村和俊、中野太陽の両市議)は14日、諫早市の吉次邦夫市長に対し、「裏金」問題の徹底調査を求める申し入れを行いました(写真)。

 県庁で組織ぐるみの「預け」や「書き換え」と呼ばれる裏金づくりの実態と裏金の存在が明らかになるなか、県内の各自治体では自主的に調査しこれまで長崎市や佐世保市、島原市、雲仙市、西海市などで不正経理が発覚しています。
 昨年三月に一市五町が合併した諫早市では、「新市では裏金はない。旧市・町時代は不明」としており、市民の間から徹底した調査を求める声があがっています。

 石丸完治地区委員長らは、「『裏金』は公金の不正使用であり、一部分の調査での反射的回答では市民は納得しない」と、旧町時代も含め、きちんとした徹底調査と結果公表を求めました。

 応対した同市の池松正光収入役は、「十六日までに、旧町役場も含め五年間の『裏金』と『書き換え』の実態を調査し議会に報告する」とのべ、決済権を持つ職員を中心に聞き取りを始めたことを明らかにしました。
南島原市長 松島世佳 様
                        2006年11月13日
             日本共産党中部地区委員会 委員長 石丸完治
             日本共産党南島原市議会議員 桑原幸治
 
      「裏金問題」の徹底調査を求める申し入れ

 マスコミでは連日、長崎県や県下市町村での「裏金問題」が取り上げられ、職員による私的流用までが明らかになった。二転三転する県知事の姿勢にも県民の怒りは広がっている。過去にも全国で「カラ出張」ほかのさまざまな「公金の不正使用」が大きな問題となってきたが、今回またもや同様の問題が発覚したことは、これまで本当の反省がなされず形だけのものであったことを示している。
 今後このような問題を起こさないためには「公務員による裏金づくりは、不正な会計処理であり、公金を恣意(しい)的に使おうとするものだ。公務員の本分に反し、県民の信頼を裏切る行為であり、断じて許すことはできない」(長崎新聞10月30日付「論説」)という指摘を真摯に受け止めることが必要である。
裏金づくりなどの不正経理に関する長崎新聞社の調査に対して、南島原市は「ない。監査委員の厳格な監査に委ねる」と回答したことが長崎新聞に報道( 11月3日付)されていたが、県や他市町の例から見て、「南島原市でも旧町時代から引き継がれているのではないか」という市民の疑念は強くなるばかりである。市民の疑念を晴らし信頼される市政確立のために、市長は、監査委員任せにすることなく、自ら先頭に立って厳格な調査を行なうべきである。
 以上述べたことを踏まえ、次の4点を強く求める。

1、旧町時代を含めて裏金問題を徹底的に調査すること。必要であれば外部調 査などもとりいれること。

2、この種の問題が起きないような対策を確立すること。

3、市民になりかわり県の裏金問題の徹底解明を県に対して強く求めること。

4.取組みの結果について全市民に知らせること。