「しんぶん赤旗」2006/10/17
長崎原爆症訴訟
支援する会が集い


 原爆症認定集団訴訟を支援する会・長崎は十四日、来年三月の結審をめざして審理がすすんでいる長崎地裁での訴訟勝利へ、「長崎のつどい」を開きました。
 長崎市内の教育文化会館に、原告や弁護団、支援者約八十人がかけつけ、被爆者うたう会「ひまわり」の合唱や、五万人署名をめざす街頭宣伝の様子をコミカルに再現した「寸劇」などで、勝利への活動強化を誓い合いました。

 健康がすぐれないなか、この日は七人の原告が出席。森内實原告団長は、大阪(五月)、広島地裁(八月)判決に不当な控訴でこたえた厚労省に対し、「冷たい仕打ちに煮え湯を飲まされた思い。長崎での勝利判決のため命をかけてがんばりぬく」と同省への怒りをのべ、勝訴への決意を表明しました。

 講演した弁護団の原章夫事務局長は、大阪、広島両地裁判決の特徴について、「松谷訴訟の流れを引継ぎ、『全員勝訴』でこの流れをさらにすすめた判決。行政の誤りを正確に指摘し、司法による救済の枠組みを固めた」と高く評価。「大きな流れをとどめることはできないが長崎での全員勝訴にはなおいっそうの世論の後押しが必要」と、三月結審・早期終結のためできる限りの支援を呼びかけました。