「しんぶん赤旗」2006/9/20
国民投票法案は廃案に
長崎県連絡会が学習交流集会

 安倍晋三官房長官が自民党総裁選で「五年以内」の「新憲法制定」をかかげるなど、憲法改悪への動きが強まるなか、憲法改悪反対長崎県連絡会は十六日、長崎市民会館で国民投票法案学習交流集会を開きました。

 長崎活水女子大講師の渡邊弘氏が「憲法が危ない!国民投票法案の意図するもの」と題し講演、憲法と教育基本法改悪を許さない今後の運動について交流しました。約五十人が参加しました。

 渡邊氏は、出されている改憲案について、「共通しているのは『権力者を縛るための憲法』から『市民に守らせるルールとしての憲法』に考え方を逆転させること。権力者は何をやっても許されるという社会を狙うもの」と強調。いまの憲法の人権、民主主義、平和の諸原則を後退させる、「よくない改憲案を通すための国民投票法はいらない」とのべた上で、「国民投票法案」の問題点を解明しました。

 交流・討論では、「変えるルールさえつくっていれば、憲法も教育基本法も権力者の都合のいいように繰り返し変えられる」と、投票法案そのものの危険性が浮きぼりにされるとともに、これとたたかうための「言論・表現の自由を守りぬく運動の重要性」が明らかにされました。
 参加者は熱心にメモをとりながら、憲法をめぐる情勢の重大さとたたかいの展望を学びました。