「しんぶん赤旗」2006/8/5
生きる力・勇気感じて
長崎県立美術館で「わたしが選んだちひろ展」開幕
松本善明さんらがテープカット


 子どもたちへの限りない愛と平和への願いを、柔らかな彩りに込めた、いわさきちひろの百三十点の原画展|「わたしが選んだちひろ展」が四日、長崎県美術館でオープンしました。
 子どもの悲惨な事件が相次ぐなか、ちひろの絵から「『生きる力、生きる勇気』を感じてもらい、命と平和の尊さを被爆地から発信したい」(主催者)と企画されたものです。展示作品には、県民や著名人から寄せられたメッセージが添えられています。

 会場の美術館入口は、開館を待つ約三百人の市民でいっぱい。いわさきちひろの夫で元衆院議員の松本善明さん(いわさきちひろ記念事業団副理事長)や歌手のさだまさしさんらのテープカットのあと入場し、一枚一枚の作品に食い入るように見入っていました。
 「わたしが選んだちひろの絵」の第一位は、赤いカーネーションを手に母親にしっかり抱かれた子ども|「母の日」でした。

 「ちひろ展」は九月三日(日)までの午前十時から午後八時(二十八日は休館)。会場は長崎市・水辺の森公園にある県美術館・県民ギャラリー。観覧料は一般・前売り八百円、当日千円。高校・大学生・七十歳以上の方は前売り六百円、当日八百円。小・中学生は前売り五百円、当日七百円。