2006/6/25「しんぶん赤旗」
佐世保を出撃基地に
米軍再編・強化で学習会


 「米軍『再編』の危険性と矛盾を学び運動の力に」と、安保破棄長崎県実行委員会は二十三日、長崎市の県勤労福祉会館で「米軍再編問題学習会」を開きました。
 同中央実行委員会の乾友行事務局次長が「米軍『再編』最終報告の危険と矛盾」と題して講演。佐世保原水協の山下千秋理事長(日本共産党佐世保市議)が米軍佐世保基地の役割と現状を報告しました。市民ら三十数人が参加しました。

 乾氏は、米軍再編は単なる「基地」問題ではなく日米同盟を新しい段階に導くものと指摘。具体例を示し、「日米が共通の戦略目標をもつ同盟にする」「米軍と自衛隊の軍事一体化|そのための憲法と教育基本法改悪」「米軍基地強化・恒久化」|と三つの合意内容を解明しました。
 同氏は、米軍再編「合意」には保守的な首長など広範な人たちの怒りや抗議が広がり「(具体化は)思惑通りにはすすんでおらず、流動的で複雑な攻防となっている」と強調、これに連帯した大きなたたかいへ被爆県長崎と佐世保の運動に期待を寄せました。
 山下氏は、佐世保が巨大な補給基地と情報通信中継基地に強化され、「日本防衛とは無縁の海外遠征・殴りこみ専門部隊の出撃基地に変ぼうしている。佐世保の海上自衛隊と陸自特殊部隊が先導役を担わされている」と報告。空母の母港化・準母港化に反対している佐世保市長の態度を紹介しました。