「しんぶん赤旗」2006/6/24
岩国住民投票で平和委員会が学習会



 ながさき平和委員会(長崎市)は二十一日、同市の男女共同参画推進センター(アマランス)で二〇〇六年度定期総会を開き、先の岩国住民投票でオリジナル漫画ビラを武器に組織の枠をこえて奔走した山根郁(ふみ)さん(ながさき平和委員会会員)が、「岩国住民投票を勝利させたもの」と題して講演しました。

 山根さんは、「住民投票を突きつけられたことで基地を考え直す機会を得た」と経験を紹介。住民投票成功のために「うたやCDを自家用車で流したり、漫画で若者に訴えたり、個々人がビラを作って自由に配るなどさまざまな運動が取り組まれ、市民の話題になり投票率五十%を超える力になった」と語りました。

 山根さんは、岩国が極東最大の航空基地にされる実態が知られるにつれ「政府の横暴・強引なやり方に反発する人が増えている反面、さまざまな圧力も強まっている。『これ以上の基地強化お断り』の一致点での運動が大事」とのべ全国の連帯強化を訴えました。

 参加者からは、「なぜ漫画を使った活動を思いたったのか」などの質問が寄せられました。

 総会では、憲法九条改悪阻止や平和大会(岩国・広島)代表派遣、長崎港ウォッチング、資料集発行などの新方針が決められました。