「しんぶん赤旗」2006/6/20
「愛国心通知表」を全廃
 諫早市の小学校
−党市議の質問に諫早市教育長−


 開会中の長崎県諌早市議会で同市の峰松終止教育長は、市内の一部の小学校で「愛国心」通知表が使用されていたことについて、二〇〇六年度は「一校もない」とのべ、すでに是正したことを明らかにしました。
 
十九日、日本共産党の木村和俊市議の質問に答えたものです。同市議は、国会答弁で文部科学相も「ABCに評価するなどとんでもない」とのべたことを紹介。日本共産党が五日に行った「申し入れ」以後の指導経過と市教育委員会の対応・方針を求めました。

 峰松教育長は、「子どもたちの内心の評価は難しく、すべきでない」と答弁。学校の独自性を尊重しながらも、行き過ぎないよう指導したことを明らかに、現在では「愛国心」通知表使用の学校がなくなったと報告したものです。

 先の日本共産党の「申し入れ」について峰松教育長は、「合併後も、(「愛国心」通知表を)使用しているのは市内西部の一つの小学校、指導する立場で改善を求めたい」としていました。

 木村市議(写真)は、「是正は当然。志位和夫委員長の国会質問をきっかけに、全国で『子どもの内心を評価するのはおかしい』との世論が高まった影響が大きい」と語りました。