「しんぶん赤旗」2006/5/31
「被爆の実相を語り、書き残そう」など、新方針を決定
会長に谷口稜曄氏


 長崎原爆被災者協議会(谷口稜曄会長代行)‖被災協‖は二十七日、長崎市内で定例評議員会を開き、被災協結成五十周年記念事業や原爆症認定訴訟の勝利、被爆の継承など、新年度の方針を決めました。

 新年度事業として山田拓民事務局長は、「被爆体験を語り残し、書き残す運動を最大の事業に」と提起。長崎平和推進協会が被爆体験の継承で「政治的課題に触れることの自粛」を求め全国に波紋を広げている問題に触れ、「うかつに被爆体験も語れないという状況がつくられかねない」と危惧を表明。「私たちが身をもって体験した核戦争被害の実相と六十年に及ぶ思いを明らかにする必要を痛感します」と強調しました。

 被爆継承運動や「戦争の火種」を消す活動、原爆症認定集団訴訟、生きがいを語り合う活動などが確認されました。

 評議員会では、昨年八月亡くなった葉山利行会長の任を代行していた谷口稜曄氏新会長就任が発表されました。任期は来年五月。谷口氏は「原爆で殺された人々のためにも、被爆の実相を伝え続けたい」と語りました。

 評議員会は、「被爆者になったのは国が始めた戦争のせい|戦争も核兵器もない世界を」とする結成五十周年を前にした決議と、「米原子力空母リンカーン入港に抗議する」決議を採択しました。