「しんぶん赤旗」2006/5/26
「5・23長崎集会」で格差社会の実態と矛盾の広がり浮きぼりに


 「軍事費を削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動長崎県実行委員会(くらふく実行委)は二十三日、長崎市内で「許すな憲法改悪!守ろういのちとくらし!5.23長崎集会」を開きました。

 労働者や市民、諸団体の代表ら約八十人が参加、深刻化する格差社会の実態が報告され、連帯と共同のたたかいの重要性が確認されました。
 実行委員会の国貞亮一事務局長が、「小泉『構造』改革のさまざまな悪法が強行されるなか、国民・住民の矛盾は深まり、たたかいは広がっている」と基調報告。

 全医労の女性は医療現場から、「難病患者の病棟削減、小児病棟廃止など患者へのしわ寄せが強まり自殺者も出ている」と報告。「生活保護世帯がこの五年間で一・六倍になった」(長崎市従組)、「障害者自立支援法施行で、早くも影響が出始め、『少ない収入の障害者からまで負担金をとるのか』と怒りの声が聞かれた」(実行委調査)などの深刻な実態が次々に出されました。

 一方、無年金者をなくすたたかいや多重債務に苦しむ自営業者の相談活動の前進、二十歳代の青年たちの労働相談の増大などが紹介され、国民の連帯と共同、たたかいのひろがりと可能性が浮きぼりになりました。