世界大会実行委が6・9行動
「すみやかな核兵器廃絶」署名訴え


 二〇〇六年原水爆禁止世界大会実行委員会は九日、長崎市の平和公園で「六・九行動」に取り組み、観光客や市民に「すみやかな核兵器の廃絶のために」署名を呼びかけました。七人が参加しました。

 この日の平和公園は汗ばむほどの陽気です。「暑くなりましたね」「ごくろうさまです」と、観光客や修学旅行生らが呼びかけに応えて次々に署名していきます。観光客のなかには、署名がすんでも見学してきた被爆遺構について熱心に話し込む人もいます。

 長崎の爆心地のそばで生まれ幼少を過ごしたという、ブラジル在住の今畑久仁子さんは、「もう一度ここに来たかったんです。この近所でよく遊び、被爆者のお話もよく聞きました。六十年たっても(核兵器なくせの)署名がされているんですね。早くなくなってほしい」といいながら、実行委員会メンバーといっしょに記念写真を撮っていました。

 この日(九日)は、十一時二分に合わせて「長崎の鐘」が打ち鳴らされました。公園内の遺構や建築物を調査する社会科の授業で、子どもたちが鉛筆片手に案内板を読み合わせています。「十一時二分って何があったのかな?」|三年生の男子が「原爆が落とされた」と即座に答えました。

「しんぶん赤旗」2006/5/10