南島原市議選
「これまでのよい制度は全市に」-きっぱり主張する日本共産党の桑原幸治さんを


 長崎県の島原半島南東部に位置する深江、布津、有家、西有家、北有馬、南有馬、口之津町、加津佐の八町合併で誕生した「南島原市」、初めての市議会議員選挙が、五月七日告示・十四日投・開票で行われます。
 日本共産党は、くわはら(桑原)幸治氏(66)−前西有家町議−を立て、住民本位の市政実現へ私心なくがんばる、ただ一人の公認候補として必勝を期します。
 
 同市は有権者約四万六千人、雲仙岳を軸に扇形に広がる地域。地場産業のソーメン業や、稲作と畑作がさかんな農業のまちです。とりわけ高齢者の比率が高く、「構造改革」の名による国の悪政から住民の暮らしと福祉を守るにふさわしい、住民の代弁者を選ぶ選挙となります。

 日本共産党が実施した「住民アンケート」には、「国保税が高すぎる」「福祉の充実を」「農業や地場産業の振興」など、新市への要望が多く寄せられています。一方で「(合併で)よかったという話は聞かない。この先どうなるのか」「住民の声が届かなくなるのでは」といった不安の声も少なくありません。

 旧八町ではこれまで、特徴をもった住民のための諸制度が実施されてきました。合併協議会は、高齢者タクシー券や介護見舞金は廃止、敬老祝金は後退、町民健診料(胃ガン健診など)の引き上げなど、福祉の大幅後退で合意しています。四千五十円だった介護保険料は県内で一番高い五千三百八十円にも。
 しかし、これらの関係条例の議決は新市議会の最初の仕事です。合併による住民の負担増やサービス切り下げに「これまでのよい制度は残すべき」とキッパリ主張して合意の見直しを求めるのか、それとも「決まっていることだから」と黙認するのか|新しい議員に問われています
 新市が誕生して間もなく一ヵ月。くわはら候補は、「自治体の一番の仕事は住民の福祉増進。私は『合併協議で合意しているから…』といって、暮らしや福祉の切捨てを容認しません。これまでのよい制度は守り広げるべきです」と街頭でも対話でも訴えています。
 旧有家町で訴えを聞いた女性は、「合併で保育料が高くなった。今までより生活がよくならなければ合併の意味がないと思う」と市政に注文をつけます。西有家町の商店街の男性は、「いつも『民報』で議会のことを教えてもらいありがたい。ズバリものをいう共産党にがんばってほしい」と期待を寄せました。

 選挙説明会には定数三十に対して五十九人の陣営が参加、多数激戦が予想されています。

 4月27日、党支部は同市の西有家町で日本共産党演説会を開き、60人の市民が参加。田村貴昭衆院比例候補、ふちせ栄子参院選挙区候補、桑原幸治市議候補が、それぞれ市議選挙への大きな支援を呼びかけました。

「しんぶん赤旗」2006/04/28