清峰高校準優勝、地元の在校生ら懸命の応援


 四日の選抜高校野球決勝戦。初出場の長崎県立清峰高校(旧北松南高校)が名門・横浜高校に挑み、横浜高校が21-0で八年ぶりの優勝を手にしました。

 守備の乱れもあり大差で敗れたとはいえ、無欲で勝ち進んだはつらつ野球の清峰高校ナインに、多くの県民が「元気をもらった」とエールをおくりました。長崎県勢としては春・夏を通じ初の準優勝です。
 
 地元・長崎県佐々町にある同校体育館には、駆けつけた在校生や教職員、住民ら約百五十人が大型スクリーンの前に陣取り懸命の応援。最後まで選手の名前を呼び、「打てよ、打てよ」と太鼓に合わせてメガホンをたたいて声をからしました。九回が終わっても、選手たちが大写しされるたびに、惜しみない拍手をおくっていました。

 「一点でも返せれば」と戦況を見つめていた同校の松尾幸祐先生は、「県北の佐世保市と佐々町を中心にした選手たちで、これだけやれることを示しました。たいしたものですよ」と健闘をたたえました。
 同校バレー部でがんばっている三年の末永なつみさんは、「同じクラスの選手もいるけど別人のようにかっこよく見えました。帰ってきたら『お疲れさま、よくがんばったね』と声をかけてあげたい」と笑顔で話していました。

「しんぶん赤旗」2006/4/5