春名候補とふちせ候補が諫早湾干拓を視察

春名なおあき参院比例候補は二五日、長崎県諫早市を訪れ、有明海の環境悪化と漁業被害を引き起こしている国営諫早湾干拓事業(長崎県)を視察しました。安広和雄衆院比例九州・沖縄ブロック事務所長、渕瀬栄子国会議員団長崎県事務所長(参院長崎選挙区候補)らが参加しました。

諫早湾が一望できる高台から、湾内の広大な干拓地や潮受け堤防を眺めながら、地元でたたかいの先頭にたってきた福岡洋一元諫早市議(日本共産党)から説明を受けました。  

有明海では、一九九七年四月の潮受堤防の「ギロチン」によって同湾を閉め切ってから潮の流れや環境が変化し漁業被害が急速に拡大、壊滅的な影響を及ぼしています。

福岡氏は、漁民の声を無視し、無謀な無駄遣いを続けている。水門を開けて海水を調整池の中に入れる開門調査をただちにおこなうべきだと語りました。

干拓地入り口では、有事鉄線がはりめぐらされ、ガードマンが行き交う工事車両を一台一台チェックしていました。

春名なおあき候補は、漁業被害や国民の批判をよそに工事が進んでいる実態をみて、「これだけの干潟を人工的に締め切って海の環境に影響を及ぼさないはずはない。価格政策の放棄、膨大な輸入の野放しで県内でも荒廃農地があちこちに広がっているのに農地をつくるというのはあまりに矛盾している。仁比聡平議員と力をあわせ、命の海、宝の海を取り戻すたたかいをともに繰り広げる」と語りました。

「しんぶん赤旗」2006/2/28