「靖国と侵略を考える市民の集い」、九条の会の高田氏が講演


 長崎県靖国法案阻止共闘会議(高教組、県教組、憲法会議、日本共産党、社民党など九団体が参加)は十一日、長崎市で「靖国と侵略を考える市民の集い」を開き、「九条の会」事務局の高田健氏が、「自民党新憲法草案の問題点と憲法九条の大切さを考える」と題して講演しました。
 教師や市民ら約二百人が参加しました。
 
 高田氏は、自民党新憲法草案について、「『改憲』ではなく、今の憲法を投げ捨て、別の憲法に置き換えようとする一種のクーデター。本来国会議員としては許されないこと」と批判。「過去の戦争への反省がなく、国民に愛国心と国防の義務を求める」とした前文や、「戦争放棄を安全保障に置き換える」(九条)、戦争に不可欠のものとして靖国参拝の合憲化に道を開く(二十条)などと草案の特徴を解明しました。

 同氏は、「『改憲』を止めることができるか」と問いかけ、「多くの世論調査で六割以上が九条改憲反対」「二十歳代の七割は反対(「毎日」)」とのべ、「がんばれば阻止できる」と強調。「全小学校区など、顔の見える関係の中で説明できるよう草の根の活動を」と訴えました。
 参加した小学校教師は、「希望と覚悟が必要。風待ちでなく、九条守れの根をどこまではれるかが大切だと思った」と感想を語っていました。