新年から、新しい「核廃絶署名」
長崎原水協

 二日、原水爆禁止長崎協議会(長崎原水協‖長崎市)が平和公園で取り組んだ「すみやかな核兵器の廃絶のために」署名には、約一時間の行動で百八十人分の署名が寄せられました。
 長崎原水協の恒例行事となっている新年の署名行動。今年は日本原水協の新たな「署名」の提唱に応えて十数人が参加、「新年おめでとう」のあいさつを交わし、新調された横断幕を張る手にも力がはいります。
 参加者は、「一日も早く核兵器をなくそうときょうからスタートした署名です」「原爆症集団訴訟に支援を」などと、穏やかな朝日を浴びて元気いっぱい訴えました。
 そばでは親子五人の家族連れが、被爆写真の説明に、身じろぎもせず何分も聞き入っています。観光客の集団の一人が「核兵器の署名ね」と言って駆け寄りました。
 散歩していた近くに住む男性AMは、「十歳のとき、この山のむこうで被爆した。ここにくればあの日を思い出すからあまり来たくない。もっと日本の政府が原爆写真展などやって世界に向かってものをいってほしいね」と、愛犬をなでながら語りました。
 観光ツアーでこの地を訪れたという神奈川県の高橋利通子さんは、署名をしながら「私たちは少女期を戦争に奪われ、青春時代もなかったのよ。憲法九条は絶対に守らなければ」と話していました。

「しんぶん赤旗」2006/1/6