合唱団「ながせん」の演奏会に七百人
職場のうたごえに元気と感動


 「人間の誇り胸に、まっすぐ顔をあげて」|。三菱長崎造船所で働く労働者やOBを中心に、二十年の歴史をもつ合唱団「ながせん」の第十四回演奏会が十八日、長崎市の市民会館文化ホールで開かれました。
 雪の舞う天候にもかかわらず、約七百人が席を埋め師走のひとときを「うたごえ」とともに過ごしました。
 演奏テーマは「誇りを胸に」。「林道人夫」「地上の星」「まっさらな肺を返せ」「リストラの嵐の中で」「ストップ・ザ・ウォー」など、平和で人間らしく生きられる社会を求め、ほとばしる思いを二十曲に込めて演奏しました。
 また、被爆六十年の締めくくりにと、「平和の旅へ地域合唱団」合同による大合唱「アメージンググレイス」や、中間葉子さんのピアノ独奏「戦場のピアニスト」が会場を魅了しました。
 ゲスト演奏した「ザ・ロープス」は、やさしいファゴットの響きをプレゼントしました。
 同合唱団の演奏を初めて聞いたという女性の四人連れは、「職場のうたが聞けてよかった、うれしくなりましたね」「来年も聞かせてほしい、貴重ですよ」と笑顔で話していました。
 合唱団「ながせん」では、「楽しく歌いたいという人は、初心者も年齢、職業もフリーです」と団員を募集しています。

「しんぶん赤旗」2005/12/21