見直せ、諌早湾干拓
県庁前で高村あきら氏が訴え


 「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会は二十一日、長崎県庁前で早朝宣伝を行い、「見直せ、諌早湾干拓事業」と訴えるビラ約千枚を出勤する職員や市民に配りました。

  宣伝には十数人が参加、裁判所も指摘する「排水門の常時開門調査」を求めるとともに、県政の転換でムダな公共事業の見直しを訴えました。
 
 マイクを握った長崎の会の高村暎(あきら)事務局長(知事選候補)は、「県政だより」最新号が諌早湾干拓を「実り豊かな、環境にやさしい…」などとバラ色に描いて掲載していることについて、「五百数十億円もの県費を投入して完成させる事業が、魚も貝もとれない『有明海再生』でいいのか」と指摘。「完成しても、年々悪化する調整池の水質浄化対策にとめどなく県費がつぎ込まれ、農地はリース化で管理・運営の重荷が背負わされ続ける」と無責任な金子県政を批判、県民の声を活かす県政実現を呼びかけました。

 県庁周辺の門前では、受け取ったビラをていねいにカバンに入れたり、「がんばって」と声をかける職員や、バスの中から手を振って応える市民の姿も見られました。

「しんぶん赤旗」2005/12/22