合唱団「ながせん」が特養ホームを慰問
入所中の高齢者は、「また来て」と手拍子


 三菱長崎造船所の労働者を中心に演奏活動を続けている合唱団「ながせん」(森尾允晴団長)が、定期演奏会を前にした十日、長崎市南部の特別養護老人ホーム「青葉苑」を訪れました。
 入所中のお年寄りや職員ら、約七十人とともにうたごえを響かせ、楽しい師走のひとときを過ごしました。

 「おそろいの桃色のシャツは若返りのしるし」と自己紹介した合唱団員の平均年齢も六十数歳。「青い山脈」「北国の春」「ふるさと」などを手拍子もにぎやかにいっしょに歌いました。「老いて輝く私の人生|」の歌詞には、ひときわ大きな拍手が広がり、「もっとお願いします」の声も飛び交っていました。

 正面に陣取り、からだごと声を出していた山崎カネさん(84)は、「歌が大好き。うれしい、うれしい、また来てください」と合唱団員の手を何回も握っていました。
 造船マンの生活を守るたたかいの中で生まれた同合唱団の演奏会は「誇りを胸に」をテーマに十八日開かれます。「平和を、人間のうたを、顔をあげて人々を励ます歌を」とのうたごえは老いを知りません。

   18日に長崎市で演奏会
 演奏会は12月18日(日)午後2時開演、長崎市民会館文化ホールです。チケットは千円(当日千二百円)障害者・被爆者・高校生以下は五百円。主な演奏曲は「世界が一つになるまで」「地上の星」「まっさらな肺を返せ」「アメイジング・グレイス」など。

「しんぶん赤旗」2005/12/14