超大型店進出はイヤ
「佐世保市民の会」が発足


 イオン九州(本社・福岡市)が長崎県佐世保市の相浦地区に超大型店舗「ジャスコ」(六万平方b)の進出を計画していることで十日、同市日野町のララコープで「大型店舗の進出を考える佐世保市民の会」の発足集会が開かれました。

 予定地とされている場所は県整備の農耕地、そこでの農業を予定していた農民や周辺住民ら約五十人が参加しました。
 講演した「ふるさと自然の会」の川内野善治事務局長は、予定地の水田がいかに地域の環境を守り、渡り鳥の休息地となっているかをスライドを使って紹介。「環境に与える影響が大きい」と指摘しました。

 県立大学の川原紀美雄教授(世界経済)は、なぜいま「イオン」なのか、働く人はほとんどがパートなのに地域社会の求める要望を実現できるのかとのべ、「街づくりとして市民が生活者の視点で考えていかなければ」と提起しました。

 参加者からは、「整備された農耕地は、農業を続けられないのか」「農業の現状など学習会を開いて」とか、「文教地域なのに、子どもたちの安全や静かな環境はだれが守るのか」などの発言が相次ぎました。

 「市民の会」では、署名活動などをすすめることを確認しました。

「しんぶん赤旗」2005/12/16