九州一周駅伝

九県の第一走者が平和祈念像前をスタート、十日間の熱戦の火ぶたきる


 九州七県と沖縄県、山口県チームが、晩秋の九州路を駆け抜ける第五十四回西日本各県対抗九州一周駅伝競走大会が四日、長崎市松山町の平和祈念像前をスタート。十日間の熱戦の火ぶたをきりました。
 この日は早朝から落ち葉が掃き清められ、平和公園いっぱいに朝日が差し込む絶好の駅伝日和です。祈念像に黙とうした初日の第一走者九人は、集まった多くの駅伝ファンや市民らの声援をうけ、九時の号砲とともに、「あっ」という間に浦上の丘を駆け下りました。
 東長崎の第一中継所周辺は、とりわけ多くの応援者で埋まりました。出走表が掲載された新聞を片手に第一中継所に応援に来た女性は、「(福岡の)ワンジル選手を見にきました。もちろん長崎にがんばってほしいけど」と、声をはずませました。
 この日のゴールは長崎県佐世保市。半世紀を超す歴史を刻むこの大会は世界最長距離。九チーム二百十六人の選手が、最高四回出走し、九州をグルッとまわる七十二区間、一千五十六・七`の長丁場で日ごろの練習の成果を競います。ゴールは十三日(福岡市)です。

「しんぶん赤旗」2005/11/5