基本的人権の侵害は許さない、レッド・パージ犠牲者の名誉回復と正当な国家賠償を求める「レッド・パージ55〜56周年記念長崎のつどい」が10月22日、長崎市内で開催されました。「やあ、お元気でしたか。50年ぶりですね」と、レッド・パージの犠牲者が長崎県内や福岡県から集まりました。
 冒頭に、この間死去された犠牲者への黙祷をささげ、藤原重郎さんが「レッド・パージとはまさに赤追放であり、憲法に違反した不法・不当な弾圧であり、犠牲者の名誉の回復を」と、自らが2度レッド・パージを受けたことを紹介しながら開会のあいさつをしました。
 そのあと参加した人たちが当時の状況やその後の活動を報告。参加者で最高齢の88歳になる中村新七さんは「私が長崎県庁で最初にパージを受けました。その後幾多の困難がありましたが、文化運動にとりくんできました。今でもまわりの人たちの援助で『しんぶん赤旗』を少し配っています」と発言。
 また同じく県庁職員の時パージされた池田(仮称)さんの息子さんは、「父のパージは私が2歳のころだったのでよく覚えていませんが、その後の生活は本当に大変で、まわりの共産党の人に助けられました。私は大学に入って共産党に入党し、今日までなんとか頑張ってきました。それは父の思いだったのかもしれません。名誉が回復できればと願っています」とのべました。
 
 最後に「再び思想差別のレッド・パージを許さないためにも、今、民主主義・権利、平和とくらし、憲法を守るために元気で頑張ろう」と結びました。このつどいには日本共産党を代表して中田晋介県会議員が連帯のあいさつをしました。

レッドパージ犠牲者の名誉回復と正当な国家賠償求めて、長崎市でつどい