百六十人が参加し「長与九条の会」を結成
「憲法を守る」過半数の署名めざす

 長崎市の北に隣接し今も三千七百四十三人の被爆者が暮らしている、人口四万三千人の長崎県長与町で二十二日、「長与町『平和で安全な町宣言』を生かし憲法九条を守る会」(長与九条の会)が結成されました。
 同町老人福祉センターでの結成記念の集いには、約百六十人の町民らが参加、葉山友昭町長と川口義人議長もかけつけてあいさつしました。葉山町長は、「長与も被爆地、今の平和と反映は多くの犠牲者の上にあることを後世に引継がなければ」と、共に最大限の努力を呼びかけました。
 「集い」では、「世界平和と人類の恒久的な安全・生存を保持するため、非核三原則を守り、核兵器の速やかな廃絶と、紛争と戦争のない世界の実現を強く望む」とした、同町の「町宣言」と憲法九条は合致するものであることを確認。「憲法九条を守る」人々が、町民の多数となるよう署名活動や講演会などに取り組むことを決めました。
 また、「憲法の話」と題して舟越耿一・長崎大学教授が講演。「『ノーモアナガサキ』は報復の連鎖はしないということであり、憲法をつくった初心だった」「国民は有事法制や国民保護法を必要としない政治こそ求めている」と強調し、九条を再び選びとる活動を訴えました。
 「集い」では、「一人ひとりが歴史を動かしている一員」として、全町民に共同を呼びかけるアピールを採択しました。

「しんぶん赤旗」2005/10/26