長崎被災協が「ふたたび被爆者をつくるな」と宣伝・署名


 「ふたたび被爆者をつくるな!」と、長崎原爆被災者協議会(被災協)は十五日、長崎市浜町の鉄橋(てつばし)で、「核兵器廃絶、原爆被害への国の償いを」と訴えるビラを配り、国会請願署名に取り組みました。被爆者や集団訴訟の原告ら約二十人が参加しました。
 被災協の山田拓民事務局長は、被爆者の大集会に長崎から二十六人の代表団が参加することを報告。「長崎に住む約七万の被爆者の95%がいまも苦しんでいる」、「核兵器廃絶の願いとはうらはらに、政府の『指針』では、再び核攻撃を受けることが想定されている」と訴え署名を呼びかけました。
 参加者のなかには、「がんばらんば」といいながらも、長く立っていられずすわり込みながらビラを配る被爆者の姿も。家族連れや主婦、若者らが、「お疲れさま」と声をかけながら署名していました。
 友だち五人で通りかかった高校三年の女性の一人は、「祖母が被爆者です。お年寄りの被爆者がこんなに訴えているのだから、できることがあればやりたいと思って署名しました。核兵器は絶対なくすべきです」と話していました。

「しんぶん赤旗」2005/10/19