長崎の秋の風物詩「長崎くんち」(長崎市)が七日、笛としめ太鼓によるシャギリの音で三日間の幕を開けました。
 諏訪の森や、市公会堂前の「踊り馬場」、朝七時にはもう超満員です。
 七年ごとに巡りくる今年の「踊り町」は五町。
出し物に先立ち登場する傘鉾(かさぼこ)は「踊り町」のシンボル、心意気を示します。
 一番手は本踊りの「鶴の舞」(今博多町)。続いて小学生扮する網打ち船頭が人気の「川船」(魚の町)、根ひき衆が跳ね上がるほどの豪快な二回転半の船廻しに歓声が広がりました。
 今年の呼び物、籠町の「龍(じゃ)踊り」は国・県の無形文化財。長さ二十bの青龍が、金色の玉を天空狭しと追う姿は迫力満点です。
 正面に陣取り「モッテコーイ」(アンコールの意味)のかけ声を繰り返していた女性は、「長崎は和・華・蘭がチャンポン、おもしろくて楽しい街ですね」と興奮気味。
 秋の日差しが「踊り馬場」いっぱいにさしこんでいました。

「龍(じゃ)踊り」など、勇壮に長崎くんち

「しんぶん赤旗」2005/9/8