じん肺キャラバン長崎総行動
「じん肺根絶」へ宣伝や要請行動、集会


 二〇〇五年(第16回)「なくせじん肺全国キャラバン」が三日スタート。長崎キャラバン総行動として、「じん肺・アスベスト根絶」まざし、集会や官公庁要請、宣伝など多彩な行動が繰り広げられました。
 長崎市の中町公園で開かれた「九州ブロック出陣式」には、三井松島や三菱長船第二陣の訴訟原告、横山巌弁護士らがあいさつしました。この日は、四台の宣伝カーが長崎市内をまわってじん肺訴訟や全国キャラバンへの支援を訴え。県知事や長崎市長、県医師会に対して、アスベスト(石綿)被害の徹底調査や石綿全面使用禁止条例の制定、被害者の把握などを要請しました。
 原爆資料館で開かれた「じん肺・アスベスト被害をなくす長崎集会」には約二百人が参加。そろいのゼッケンをつけた長崎の訴訟原告団が、「早期解決」への決意をのべいっそうの支援を訴えました。
 集会では、九州社会医学研究所の田村昭彦所長が「労災職業病セミナーとアスベスト問題」と題して記念講演。「一九七二年には発ガン性は確認されていたのに日本では大量輸入が続き、労働者はその危険性さえ知らされなかった。被害はこれから」とアスベスト被害の問題点を指摘、参加者は終始うなずきながら聞き入っていました。
 今回は十六、十七の両日午前十時から午後四時まで、「アスベスト労災電話相談」を実施します。電話は095・823・2074、095・823・2081です。

「しんぶん赤旗」2005/10/05