県社会保障推進協議会が総会
介護保険改悪の影響とたたかいの方向学ぶ

 一日から実施の介護保険改悪への不安が広がるなか、長崎県社会保障推進協議会(県社保協、哲翁昭邦会長)は九月三十日、長崎市の県勤労福祉会館で「こう変わる!介護保険|社会保障一体改革でさらなる影響」と題る講演会を開き、中央社保協の相野谷安孝事務局次長(全日本民医連理事)が講演しました。
 同協議会の定期総会の一環として開いたもの。医療や福祉関係者、市民ら、会場いっぱいの約百人がつめかけました。
 相野谷氏は、「来年の医療『改革』こそ小泉構造改革の本丸。それが大増税、憲法改悪へと続いている」と繰り返し強調しました。
 同氏は、政府・財界が狙う社会保障の将来像について、「健康維持を怠った病気の治療は自己責任とするなど、中心は年金、医療、介護など、重複する給付の徹底削減にある」と一体化「改革」の本質を解明。それが「安心して受けられる医療から『安心』を奪い、応益負担導入で障害者から生存権を奪う」と厳しく批判し、地域からの共同のたたかいを呼びかけました。
 参加者からは、「小泉構造改革が、社会保障制度を財界本位に根本から変える恐ろしい改革だということがよく分かった」(男性)、「たいへんな時代だとみんな感じている。憲法や福祉を守る運動に参加したい」(女性)などの声が聞かれました。