JRP写真展
「被爆・終戦、それぞれの六十年」をテーマに、被爆者や平和、長崎今昔など百三十六点を展示


 「被写体の中心は『人間』」との立場で活動を続けている、リアリズム写真集団(JRP)長崎支部(松尾弘支部長)の第三十九回写真展が、長崎市万屋町のコクラヤギャラリーで九月九日から十三日まで開かれました。
 テーマは、「被爆、終戦、それぞれの六十年」です。
 会員十三人の、それぞれの心に残る六十年を見事にとらえた作品百三十六点が展示されました。
 「核兵器廃絶、世界に平和を」の署名活動を追い続けた「二〇〇五年高校生たちの熱い夏」(柿本実千子氏)。炭鉱閉山から無人島となった島「端島」(岩橋宏氏)。被爆遺構と被爆者のいまをとらえたものなど力作ぞろいで、歴史の重みと、現在がかかえる問題を考えさせる写真展となりました。
 訪れた市民の1人は、「被爆六十年の長崎にふさわしい写真展、もう一度開いてほしいくらい」と言いながら写真に見入っていました。

「しんぶん赤旗」2005/9/13