原爆症認定集団訴訟の支援訴え宣伝・署名
「なくなった原告の思い引継ぎ、一日も早い勝利判決を」


 長崎地裁に二十九人が提訴(うち四人は提訴後死亡)している原爆症認定集団訴訟が山場を迎え、同訴訟を支援する会・長崎は三日、長崎市浜町の鉄橋(てつばし)で、支援を呼びかけるビラを配って署名を呼びかけました。原告や被爆者、支援する会のメンバー二十数人が参加しました。
 九月に入ったとはいえ、病弱で高齢の被爆者にはきびしい炎天下です。被爆者の福長春二さんは、「がんばって一人でも多く署名ばとらんば、一枚でもビラば配らんばね」と自らを励ましながら、流れ出る汗をふいています。
 支援する会の山田拓民事務局長がマイクで、「国は被爆者の健康どころか、再び原爆被害を想定した防衛対策すら念頭において危険な道を歩んでいます」と訴えると、署名した市民らが、「原爆は絶対困ります」「がんばって」と声をかけていました。
 原告団長の森内實さん@Kは、「一番元気で、公判にも笑顔で参加していた副団長が突然亡くなられました。生前に判決を聞きたかっただろうと思います、残念でさびしい。亡くなられた四人の原告の思いを引継ぎ、がんばらんばと改めて思っています」と、気持ち新たに支援を呼びかけていました。
 六日の公判では、原告八人が証言する予定で、支援する会では傍聴を呼びかけています。

「しんぶん赤旗」2005/9/5