「自衛隊のイラク派兵やめよ」、緊急昼休みデモ


 九州北部の陸上自衛隊員約五百人の第七次イラク派兵が三十一日にも始まる事態になっていることに抗議し、派兵中止を求める緊急昼休みデモが二十九日、長崎市役所前から県庁前までの官庁街で取り組まれました。有事法制に反対する長崎県連絡会が呼びかけたものです。
 今回の派兵には県内から、大村駐屯地(大村市)の百六十人、相浦駐屯地(佐世保市)の三十二人などが含まれています。緊急の呼びかけにもかかわらず、「被爆県からのイラク派兵は許されない」と、長崎市内の労働組合員や市民団体の代表、市民ら約八十人が駆けつけました。
 参加者は、「自衛隊イラク派兵反対」のプラカードや団体旗などをもち、「アメリカのイラク占領に加担するな」「九条を守り、平和憲法を世界に広げよう」などとシュプレヒコールを繰り返し、自衛隊のイラク派兵即時中止を訴えました。
 昼休み中の市役所職員や付近の企業に勤める市民ら、デモ隊を見つめていた人の中では「自衛隊は何のために行くんですかね」などの会話も交わされていました。
 バスを待っていた女性は、「イラクには絶対行かない方がいい。戦争しに行くんじゃないといっても、やっぱり戦場ですよ」と、国の政策に疑問をなげかけていました。
 日本共産党の原口敏彦県政策委員長(長崎一区候補)も参加し、デモの先頭で歩きました。(写真前列左端) 

2005/7/31「しんぶん赤旗」