高校一万署名
「核兵器廃絶の願いを平和大使に託して」−雨のなか高校生が署名活動


 時折激しい雨にみまわれる長崎市浜町の鉄橋(てつばし)。「核兵器廃絶の声を国連に届けます」と、懸命に訴える高校生の元気な声が周辺に響きます。
 「高校生一万人署名活動実行委員会」のメンバー約二十人が十日、被爆地長崎の声を高校生平和大使に託して国連欧州本部に届ける街頭署名に取り組みました。
 高校生平和大使の派遣は今年八回目、高校生一万人署名活動は五回目です。活動も広がり市民の間では、自主的な若者の平和活動として年々支援の輪が広がっています。「お疲れさま」と笑顔で声をかけ、署名する姿が多く見られました。
 行き交う市民に、自ら駆け寄って署名を呼びかける被爆三世・馬場景子さんは高校三年生、祖母が被爆者です。
 馬場さんは、「私たち高校生が署名に取り組むことで核兵器廃絶の声が少しでも大きくなれば」といいます。「一人でも多くの署名を集めて平和大使に託せるようがんばります」と元気いっぱいでした。
 今年の平和大使は、県内から山田詩郎君(長崎東高三年)、平湯あゆみさん(活水高三年)の二人、県外からも広島などから三人が選ばれ九日に結団式が行われました。八月十六日から国連欧州本部を訪れて集めた署名を届けるなどの活動をおこないます。

「しんぶん赤旗」2005/7/13