「九条は日中友好の根拠」と、日中友好長崎九条の会を結成

 「憲法九条は日中友好の最も重要な根拠」として、日本と中国・アジアの友好を願う人たちが八日、長崎市で「日中友好長崎九条の会」を結成、県内から約二十人が参加し集いを開きました。
 「長崎県九条の会」の前原清隆事務局長(長崎総合科学大学教授)が、「改憲動向の現段階」と題して講演。自民党は、自・公、民三党が一致している九条改定・自衛隊容認から手をつけるため、「九条と九六条に狙いを定め、改憲の手続き整備に動き出している」とのべました。
 前原氏は、七日発表された自民党新憲法起草委要綱について、@自衛軍保持で全地球的規模での展開をうたっている A先の大戦を「試錬・苦難」として正当化し、旧憲法をよみがえらせようとしている|などと指摘、「十一月の条文化へ改憲勢力の活性化を狙っており、あなどってはいけない」と強調しました。
 参加者からは、「老人会の誘いで日の丸行進する人たちも、全員が戦争賛美ではない」「テロは許されないが、テロ攻撃を受けないためにも九条を守ることが必要」などの意見が出されました。
 集いでは、「アジアの人々は日本と真の友好を深めることができるかどうか、『改憲』の動きに注目しています」とのアピールを採択しました。

「しんぶん赤旗」2005/7/10