諌早九条の会、「呼びかけ人の集い」に八十人。
「『九条守ろう』呼びかける人に」と憲法九条の会・諌早を結成


 「あなたも『九条を守ろう』と呼びかける人になってください」|。長崎県諌早市で三日、「『憲法九条の会・諌早』呼びかけ人の集い」が開かれ、約八十人が参加、満場の拍手で「会」の発足を確認し、八月二十八日に設立総会を開くことを決めました。
 世話人を代表して嘉村末男氏(医師)は、「再び戦争をしないと誓った憲法を、次の世代に残すため声を広げ、叫び続けよう」とあいさつしました。
 講演した県九条の会呼びかけ人の一人・鮫島千秋氏は、現憲法制定当時の状況や自らの体験にもふれ、「押し付け憲法」などという改憲勢力の主張を批判。「言論の自由がある今のうちに、『九条守れ』の国民的合意を」と呼びかけました。
 集いでは挙手による発言も相次ぎました。
 「八十二人に呼びかけ文をハガキにして送った。九条の会は自らの意思表示の場、陰ながら応援でなく、名も顔も出してがんばりたい」(男性)、「高校生世代こそ対象。若者たちにきちんとした知識を伝えなければ」(女性)、「憲法は国民を規制するものではなく、時の権力者を縛る鉄の鎖であることをもっと知らせたい」など、真剣な討論が続きました。
 先の戦争で「少年兵として銃弾の下をくぐってきた」という山口八郎さん‖元教師AL‖は、「戦争は人殺しであり、どんな理由をつけても大義名分はない。九条の会は本当にうれしく心強い」と、繰り返し戦争の愚かさ、平和の大切さを訴えていました。

「しんぶん赤旗」2005/7/6