7月3日まで佐世保空襲展
千d余の焼夷弾の雨が住宅地を無差別攻撃
                  「しんぶん赤旗」2005/6/18

 ナガサキピースミュージアム(長崎市松が枝町)で、終戦六十年企画「火の雨の記憶ー佐世保大空襲」展が開かれ、米軍空襲で焼け野原となった長崎県佐世保の市街地のパネル写真や、一個二百三十`のナパーム焼夷弾の筒、砲弾などが展示されています。
 一九四五年六月二十八日真夜中から、翌日未明にかけ佐世保に「火の雨」が降り注ぎました。百四十一機のBlが千d余の焼夷弾を無差別に投下、街は火の海となったのです。千二百人以上が苦しみもがきながら亡くなり、全人口の二七%(六万人以上)が被災、調査はいまも続いています。
 一人一人の人間が攻撃の的にされ、生活も人生も破壊された点では原爆と同じです。風化させてはならないものとして、後世に伝えることが求められています。
 展示では、佐世保空襲の体験談のほか、四百人余が犠牲となった大村空襲のようすや、小学校にも焼夷弾が落とされ(諫早など)たり、島原半島でも空襲があったことが記されています。
 展示は七月三日(日)までの午前九時半から午後五時半(七月は六時半)まで。月曜日休館、入場無料。