長崎を舞台にした映画
  「いつか読書する日」
先行公開で田中裕子さんらが舞台あいさつ

                      「しんぶん赤旗」2005/6/16


 坂の町・長崎を舞台に一ヵ月のロケが行われ、多くの市民の協力のなかでつくられた大人の純愛映画「いつか読書する日」(緒方明監督)が十一日、全国上映に先駆け、長崎駅前のユナイテッドシネマ(同市尾上町)で先行公開されました。
 初日には、少年時代を長崎で過ごした監督が、「小学校のころ通った風景と市民のあたたかさのなかで完成し、感無量です」と舞台あいさつ。映画のなかの牛乳配達姿で駆けつけた田中裕子さん、岸部一徳さんに拍手が送られていました。
 「近所でロケを見て、心待ちにしていた」という女性は、「ぎすぎすした今の社会状況のなかで、熟年世代の心もようが新鮮だった。老人問題や子育て問題もまじめに取り上げられていてよかった」と、映画の感想を話していました。
 先行公開は七月一日まで。その後、福岡・熊本・大分でも公開予定。