長崎市・城山憲法九条の会が学習会
本当の脅威学び、「九条の会」広げよう
                  「しんぶん赤旗」2005/5/31

 長崎原爆の爆心地にほど近い城山地域の人たちでつくる、長崎市の「城山憲法九条の会」は二十六日、友愛社会館幼稚園で学習会を開き、約四十人が参加しました。
 「憲法九条」改定が声高に叫ばれるなか、「北朝鮮が攻めてきたら?」などの疑問についてともに考えようというもの。長崎大学の冨塚明助教授(ながさき平和委員会事務局長)が、「ほんとうの脅威は何か?|北朝鮮の『ミサイル』『核』を考える」と題して講演しました。
 富塚氏は、「疑心暗鬼にならないため、真実を知ることが重要」と、北朝鮮の軍事力の実態や、核保有計画の現状などについて解明。米国や日本の軍事力の質量と比較しながら、「核保有計画の内容の多くは立証されていない」「北朝鮮の軍事力からは、『日本を攻めてくる』実戦的手段はほとんどない」と語りました。
 参加者からは、「過去の侵略戦争への反省が日本とドイツで大きく違うのはなぜか?」など質問が次々。自衛隊について、「日本の軍事力の大きさに驚いた」「戦闘機一機の一時間分の燃料が、一般家庭の車の一年分に匹敵すると聞き、ムダ遣いだと思った」などの感想が聞かれました。
 講演に先立ち、世話人の一人で小児科医の里見公義さんが、「子どもたちを再び戦場にやってはならない。『九条の会』をまわりに広げよう」と呼びかけました。