「ながさき9条フェスタ」に千五百人。湯川れい子さんが講演
                       2005/5/4「しんぶん赤旗」

 憲法記念日の三日、長崎市公会堂と周辺で「ながさき9条フェスタ」(実行委員会主催)が開かれ、音楽評論家の湯川れい子さんが「私の憲法九条|音楽から見えてくる平和について」と題して講演。シンポジウムや野外ステージでの合唱、寸劇、写真展、紙人形芝居など、「憲法九条守れ」の一点で多彩な取り組みが行われました。
 県内から約千五百人が参加、平和への決意を新たにしました。
 「長崎県九条の会」代表の一人、土山秀夫さん(元長崎大学学長)は、「憲法改定は国民の声でなく政界、財界の主張。最高法規である憲法を安保条約にひざまずかせるもの」とのべ、被爆地長崎から九条の意義を世界にと訴えました。
 湯川れい子さんは、自らの音楽活動や体験、家族の歩みにもふれて、「九条だけは死守します」「戦争を体験している残り少ない世代の一人として、自分の痛みの真実を伝えたい。人の痛みの分かる人間にしか平和はつくれない」と、日常生活のなかでの行動を呼びかけました。
 シンポジウムでは、カトリック長崎の高見三明大司教をはじめ、被爆者や青年、韓国からの留学生、学者らが「憲法九条」への思いを語り、平和を守るため何ができるか考えようと訴えました。
 この日佐世保でも、「輝かせよう憲法九条|平和のつどい」(「九十九島9条の会」準備会)が開かれ、「沖縄戦」の実相をビデオで学び、宗教者や中・高校生、戦争体験者らによる「リレートーク」など、「九条守れ」の声をあげ行動を呼びかけました。