大村市九条の会が集い。「軍隊で平和守れない」
「九条の会を地域・職場に」と、参加者の声
    
 
「しんぶん赤旗」2005/5/1
 「日々の生活は憲法によって守られている」と、昨年十月に発足した長崎県の「大村市九条の会」は二十九日、同市東本町の大村市民会館で総会と講演会を開きました。約八十人が参加、活水女子短大の渡邊弘講師(法学)が、「わかる憲法のはなし」と題して講演しました。
 同会の谷川成昭代表は、「教育とともに日本の平和が危ない。一人ひとりが『九条の会』に加入し、もっと輪を広げよう」と呼びかけました。
 渡邊氏は、近代憲法の生い立ちや日本国憲法九十九条の意義にふれ、「憲法は権力者の手を縛るためのもの。守るべき権力者が『改正』をいうのは、やりたいことがやれず不自由だから」と指摘。さまざまな改憲の動きに対し、国民の足もとからの運動が必要とのべ、「憲法を朗読し、わからないときは歴史をひもとき過去に学ぼう」と訴えました。
 会場では、メモを取り、うなずきながら聞き入る人が目立ち、「同時多発テロを例に『軍隊があれば国は守れますか』といわれ、なるほどと思った」「戦争しない国を子どもたちに引継がなければ」と、感想や意見、質問が相次ぎました。
 小学二年のとき原爆を体験したという女性は、「こんな講演がないと憲法の大切さも勉強せず、知らないまま、これからも開いてほしい。戦前や戦争を体験したが二度と戦争をやってはいけない」と話していました。