「水辺の森公園」に長崎県美術館オープン
スペイン美術や東松照明氏の写真など記念展示
        「しんぶん赤旗」2005/4/26

 「呼吸する美術館」をテーマにした長崎県美術館が二十三日、長崎市出島町の「水辺の森公園」にオープンしました。
 約一万平方bの敷地に八十五億円を投じて建設されたもの。運河をはさみ美術館棟とギャラリー棟があり、屋上庭園や水辺に映える緑の中で自然を感じながら美術に親しむことができます。
 オープンの午後一時半には、入口のアートビジョン前に約千人の市民や美術ファンが列をつくり、小学校児童百二十人とともにカウントダウンして入館しました。
 長崎と歴史的関わりの深いスペイン美術や長崎ゆかりの美術の収蔵に特徴をもつ同美術館。開館を記念し「よみがえる須磨コレクション|スペイン美術の五百年」展が企画展示され、被爆の実相など四十数年にわたり長崎を撮り続けてきた写真家・東松照明氏の作品が常設展示されています。
 同館では今後、長崎アンデパンダン展や「日展」長崎展などが予定されています。