「労働相談ホットライン」に電話相次ぐ。「長時間労働で主人の健康が心配」と妻の声

            「しんぶん赤旗」2004/5/08

 長崎県労働組合総連合(県労連)の労働相談センターは六日、直通の「労働相談ホットライン」を開設、労働問題での困りごと、悩みごと相談を受け付けています。
 全労連の全国いっせい「労働相談」に呼応して開設したもの。八日の午後六時まで専門家が直接対応します。
 この日は、「新聞で知った」と八件の相談、内容はいずれも深刻です。
 諫早市内からは、「ほとんど夜十一時過ぎまで働いているのに、半年以上も残業代が払ってもらえない」「この一ヵ月休みもない。夜眠れずうわごとをいう」と、本人の健康を心配する家族からの切羽詰まった電話。長崎市や佐世保市の老人保健施設関係からは、「脅され退職届けを書かされた」などの訴えです。
 「財政難だから辞めてくれ」と言われた合併自治体の職員、「退職者の補充がなく、早朝の仕事に加え、夜遅くの仕事が増えた」と訴えるホテル勤務の人も。
 同相談センターの大塚孝裕所長は、最近の労働相談の特徴について、「賃金未払い問題に加え、長時間労働で『うつ病』状態や心身症になる労働者が増え、心配する家族や同僚からの電話が多い。退職強要も多く、辞める前に相談してほしい」と話しています。
 フリーダイヤルは0120・378・060、または県労連095・828・6176まで。