諫干宣伝署名
支援する会が福岡高裁審での勝利訴え
               「しんぶん赤旗」2005/4/2

 「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会は三十日、長崎市浜町・大丸前で、福岡高裁・抗告審での「公正な決定」を求める宣伝・署名活動に取り組みました。
 佐賀地裁の二度の「工事中止」決定に反省もなく、国が抗告したことで「福岡でも勝利を」と実施したもの。今月二度目、十人が参加しました。
 同会の高村暎事務局長らは、諫早湾干拓と漁業被害の因果関係を審理してきた公害等調整委員会のもようを報告。「二十八日結審し五月にも裁定が下され見込みで、被害の原因が干拓事業にあることは明らか。工事差し止め訴訟にも影響する」と、大きな世論の後押しを呼びかけました。
 累々たるハイガイの死がいや、ムツゴロウが跳ねる諌早干潟などの写真パネルをかざした訴えに、「人間の都合でむやみに自然を破壊するのは許されない」「何をすればいいですか」と市民らが次々に署名していました。チラシをていねいにバックに入れる女性の姿もありました。
 長崎に移り住んで三週間という女性は、「漁師の方の生活がひどく圧迫されていると聞きました。(国や県の)上の人たちは自分の生活に関係なければ何でもやるんですかね、許されませんよ。長崎の人はもっと怒っていい」と話していました。